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~新コンセプト製品のターゲット探査ヒアリング~
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独自の発想と技術によるユニークな製品作りに定評のあるA社は、人工太陽色蛍光灯「X」の開発に成功した。「X」は太陽光に近い演色性(色映り性能)を持ちながら、十分な明るさを兼ね備えた従来にない蛍光灯であり、新たな需要の開拓が期待される。
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新製品「X」の販売ターゲットはどこか?
A社では、「X」をまず、店舗やオフィスなど事業所用の照明として販売する計画であり、効率的な販売活動を進める上で、有望な販売先業種を絞る必要があった。
社内での検討の結果、室内照明での色映りに敏感と思われる複数の業種があがり、調査によって確認・検証することとした。
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訪問面接によるヒアリング調査(60分/件)
調査仮説の検証は本来、数量で把握する定量調査が一般的だが、ターゲットが確定していない中での定量調査は小回りが利かず調査コストも大きい。
ヒアリング調査は、調査サンプルは少ないものの、店舗や事務所を訪れて、蛍光灯の実際の使われ方、問題点、ニーズを生の声で聞き取ることができるため、「X」の受容可能性を、裏付けをもって確認することができる。ヒアリング調査によって、ターゲット層と想定される業種の受容性を探った。
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「X」の想定ターゲット層として、次の3業種を最初のヒアリング対象とした。
1. 印刷会社・・・・・・・・・印刷物の色合わせのため、自然の色映りが必要と思われるため。
2. フラワーショップ・・・・花の見栄えを引き立てる照明が求められると思われるため。
3. 病院・・・・・・・・・・・・・患者さんの顔色や患部などを正確にみる照明が必要と思われるため。
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1. 現在使っている蛍光灯
2. 蛍光灯に求めること
3. 高演色蛍光灯への関心
4. 「X」の評価(サンプル照明を実際に見てもらい、評価していただいた。)
5. 要望・その他
※「X」の評価は、新製品「X」と従来の蛍光灯のセットを用意して、その明かりの中で、実際にいろいろな物を照らして見比べて行った。
サンプルは以下ご覧下さい。
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| 印刷会社 | |
| ヒアリング先の概要 |
資本金2000万円、従業員40名の印刷会社。
カラー印刷、オフセット印刷、オンデマンド印刷、CTP印刷など印刷全般の他、DTP、制作、データベース構築などを行う。取り扱い品目はチラシ、カタログ・パンフレット、冊子、封筒、はがき、名刺などであり、特にチラシ印刷が主となっている。
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| 面談者 |
経理部課長
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| 1.現在使っている蛍光灯 |
| 1)蛍光灯の使用状況 |
印刷室は約30㎡の広さで室内にしきりのないオープンスペース。部屋の中央に色をチェックする作業スペース(下図[A])で、高演色蛍光灯を2本セットで使用している。その奥の印刷機のあるスペース(下図[B])、約10㎡の場所では、高演色蛍光灯と三波長蛍光灯を混合して12本使っている。その他の作業スペース(下図[C])では、すべて三波長蛍光灯を使っている。
【印刷作業室を上から見た照明配置図】

| 2)蛍光灯の選択理由 |
もともとはすべて三波長蛍光灯を使っていたが、3~4年前に元請けの印刷会社に勧められて、高演色蛍光灯を使うようになった。印刷会社では色をチェックする場所では、光度などの基準値がある。三波長型でも基準はクリアしており、使用上の問題はなかったが、より見やすくなるという期待があり導入した。
| 3)蛍光灯の交換・購入方法 |
使用している高演色蛍光灯は三菱製。元請け会社より紹介され、インターネットで、一箱単位でまとめて購入している。
インターネットで購入するのは価格が安いため。蛍光灯の価格は正確に把握していないが、高演色蛍光灯は三波長蛍光灯に比べて倍くらいの価格であり、高演色蛍光灯は高額と認識している。
交換頻度は1~1年半に1回くらい。チカチカしてきたら交換しており、ほぼ一斉にチカチカしてくるので、まとめて交換している。
| 4)蛍光灯の評価 |
色をチェックする作業スペース[A]では、高演色蛍光灯を使っているが、従来の高演色蛍光灯にある明るさ不足の問題はなく、作業上の適度な明るさが保たれている。明るさについては、明る過ぎてかえって見づらいと指摘される。印刷機スペース[B]では、三波長と高演色蛍光灯を混ぜて使用することで、明るさを調整している。
色を見るのに適しているということで高演色蛍光灯を導入したが、使用感としては、三波長蛍光灯と高演色蛍光灯の色の違いは微妙であり、それほどの違いは感じられていない。作業する上ではどちらでも影響がないとされる。作業に影響するのは、微妙な色調よりも明るさの方が大きい。
印刷機スペース[B]で高演色蛍光灯と三波長蛍光灯を混ぜて使用している理由は、上述の通り、明るさの調整があるが、最大の理由は高演色蛍光灯の価格が高いことである。三波長蛍光灯と混ぜることで、コストを抑えている。
| 2.蛍光灯に求めること |
| 1)蛍光灯に求めること |
蛍光灯に求めることは、①色調 ②価格 ③寿命・省エネ性(ランニングコスト) ④明るさの順になる。
色調は、印刷作業で色を見たり、制作部で顧客の要望に合わせた色を出したりする上で、照明で最も大事な要素となる。
順位付けをすると価格は色調の次になるが、高演色蛍光灯と三波長蛍光灯の差が微妙なレベルであるため、現時点では、費用対効果で三波長蛍光灯が最も適していると考えている。
三番目の寿命・省エネ性はランニングコストと考える。ランニングコストの点でHF型蛍光灯も検討しているが、器具が1個当たり2~3万円するのでまだ導入には至らない。
| 2)演色性への希望 |
元請け会社の勧めで高演色蛍光灯を使い始めたが、それほどの効果を感じない。三波長蛍光灯だけにしても、業務上の支障はまったくなく、不満を感じることはない。
| 3.高演色蛍光灯への関心 |
| 1)高演色蛍光灯の認知 |
高演色蛍光灯については、元請け会社に言われて導入する以前から知っていた。制作部では、以前、アメリカ製の非常に高価な高演色蛍光灯を使っていたことがある。現在はすべて三波長にしている。
| 2)高演色蛍光灯への関心 |
より演色性の高い蛍光灯を使いたいという希望はあるが、三波長蛍光灯で支障なく対応できているので、価格が問題になる。三波長と同じ位の価格、低価格の高演色蛍光灯があれば使いたい。
| 4.「X」の評価 |
| 1)「X」の評価 |
色調が全然違って見え、「X」は非常に良い。従来の蛍光灯の方は全体に黄色っぽく見える。
本来はすべてを「X」に統一して使った方が良いくらいに思う。
明るさに関しては、明る過ぎるとかえって見づらいので、「X」が従来の高演色蛍光灯より明るくなって、特にメリットがあるということはないが、暗すぎる、明る過ぎるという問題はない。
| 2)使用意向 |
使用するか否かは価格次第だが、全部を「X」にしなくても、特に色を調整するスペースではしっかり色調を合わせたので、「X」を使えると良い。
カタログやパンフレットの印刷で、特にアパレル関係の顧客は商品の色がきちんと出ていることを求められるので、そのような場合は「X」が良いと思う。当社の場合は商業用ではチラシ印刷が多く、チラシ印刷ではそれほど厳しく色を求められることがないので、どうしても「X」が良いというまでにはならない。
| 3)価格感 |
三波長蛍光灯を1000円とすると、「X」の価格は1.5倍、1500円位が妥当だと思う。
三波長は一般家庭でも使うようになってきているので、価格が下がってきている。高演色蛍光灯は需要が変わらないので、差が開いており、今は2倍位の価格差がついている。従って、今後は高演色蛍光灯から三波長蛍光灯に戻す方向で考えており、「X」も1.5倍位の価格でないと使えない。
| 5.要望・その他 |
蛍光灯に関して、普段、特に不満や要望を感じることはない。機能的には三波長で問題ないので、後はなるべく安く購入できると良いと思っている。
| フラワーショップ | |
| ヒアリング先の概要 |
創業30年。新宿での店舗営業とともに、近隣のダンスサークルなど団体固定客を抱える。草月流いけばな・フラワーアレンジ教室を開催、近年はインターネット通販に力を入れている。以前は店頭販売が主だったが、現在は団体客やパーティ、インターネット販売が増えており、こちらが主な販売先となっている。
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| 面談者 |
店長
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| 1.現在使っている蛍光灯 |
| 1)蛍光灯の使用状況 |
店舗は約50㎡の広さ。店内で使用している蛍光灯はすべて昼白色の三波長蛍光灯。花の陳列スペース(下図[A])に16本あるが、そのうち半分は現在、節電のため消灯している。
花を冷温管理するためのガラスケースの貯蔵用キーパー内(下図[B])には8本あり、同じく半分は節電のため消灯している。
レジの上部に2本、バックヤードに4本ある。レジの台は花の撮影に使われており、撮影用の照明としてLED電球を1個使っている。店舗の外はLED電球を使っている。
【店舗を上から見た照明配置図】

| 2)蛍光灯の選択理由 |
現在使用している昼白色の三波長蛍光灯は、東芝40型FL40SS・EX-N/37-Hメロウ5N。
10年以上前には花をきれいに見せる蛍光灯ということで、植物育成用蛍光灯<プラントルクス>を使用していた。しかし、<プラントルクス>は電気屋に在庫がなく取り寄せになること、店頭での販売よりも注文品のお届け、インターネット通販が主となって、店頭できれいに見せる必要が薄くなったことから現在の蛍光灯に替えている。
蛍光灯は購入先の電気屋に勧められたものを、そのまま使っている。
花を撮影する時の照明には気を使っている。インターネット通販が増加しており、それに伴って、購入贈答用にインターネットで購入したお客様から、贈った花の写真を写してメールで送って欲しいという要望が増えており、その対応が重要になっている。大きなフラワーアレンジは屋外で撮影しているが、小さいアレンジはレジの台[C]で撮影している。実際の色と写真の色が違うと困るので、いろいろな照明を試しており、今はLED電球を使っている。
| 3)蛍光灯の交換・購入方法 |
店舗近くの電気屋で購入している。近所なので在庫はほとんど持っておらず、切れたら購入して交換する。
交換頻度は店全体で半年に1本程度。1本1,800円で購入している。
| 4)蛍光灯の評価 |
<プラントルクス>は花をきれいに見せる蛍光灯ということだったが、それほど違いは感じなかった。大きな効果がなかったことも普通の三波長に替える一因になった。
現在使っている三波長には色調や明るさで特に不満はないが、店内での撮影に問題を感じている。
なるべく花のそのままの色が映るようにしたくて撮影用にLED電球を付けているが、色の映りが悪く苦労している。
| 2.蛍光灯に求めること |
| 1)蛍光灯に求めること |
蛍光灯に求める順位は、①色調 ②明るさ ③省エネ性の順になる。
照明で一番重要な点はそれぞれの花の色を、自然にそのままの色で見せられることである。店舗を演出して過剰にきれいに見せると、持ち帰った時に失望してしまうかもしれない。あくまで自然に見えることが重要と考えている。
明るさは、花を見るために必要十分あれば良い。特に現在は節電が必要になっているので、すべての蛍光灯は付けないで、必要最小限に抑えている。花屋では花を保たせるために空調を節約することはできないが、照明は落とすことができる。
寿命や価格はあまり気にならない。蛍光灯は必需品であり、それほど頻繁に交換するものでもないので、寿命がきたら価格は考えずにすぐに交換している。メーカーを考えたこともない。
| 2)演色性への希望 |
昼白色三波長蛍光灯を長年使っているため、慣れていることもあるので、特別な照明を求めることはないが、
より自然に色が見られるものがあるのであれば、店の中で部分的に演色性の高いエリアを作って、特に色を見せたい花を置くことがあってもいいかと思う。撮影用の照明でも、演色性の高いものがあれば良いと思う。
| 3.高演色蛍光灯への関心 |
| 1)高演色蛍光灯の認知 |
花をきれいに見せるという<プラントルクス>は使ったことがあるが、自然光に近い高演色蛍光灯というものは知らなかった。
| 2)高演色蛍光灯への関心 |
花を自然にみられることが一番重要と考えているので、高演色蛍光灯はその考えに合致しており、非常に良い。
花の色は様々な色があって、アレンジする場合でも、ある色を良く見せようとすると他の色が映えなくなることがあり、自然の光で見えるのが一番良い。
| 4.「X」の評価 |
| 1)「X」の評価 |
「X」は赤と白の花びらの形が明るく鮮明に見え、きれいに見える。通常の蛍光灯では濃い目の赤色は黒っぽく見え、両者を見比べると、違いがはっきり出ている。
店内で直に見るには現在の蛍光灯でもそれほど問題ないが、写真の撮影では赤い花は黒っぽくなって、花びらが映らず苦心していた。「X」の光ならば解消されてきれいに見えるので非常に良い。
| 2)使用意向 |
「X」は特に撮影用に使ってみたい。店内の照明としても、花が自然にきれいに見えるので替えるとよいと思う。
どれだけ使用するかは蛍光灯の価格と寿命次第になるが、費用がかかるようなら切花を置いている大事な箇所だけ付けても良いかもしれない。
| 3)価格感 |
寿命とランニングコストが同じ前提として、現在の価格1,800円/本に対して、1,000円アップ位、2,800円/本であれば店内の蛍光灯すべてを付け替えても良いと思う。
現在の価格の倍、3,600円でも、撮影用と店内の一部には使っても良いと思う。
| 5.要望・その他 |
今の時代は省エネを考えて照明を作って欲しい。震災以降、節電の風潮の中で、この店は節電しないで、良い照明を付けたと思われても困る。節電になる照明で、当店ではこのような照明を使っていると言えるような製品だと良い。電気を気にせず惜しみなく照明を使えて、花もきれいに見せられると理想的である。
以前は照明を一杯使って店を明るく華やかにしていたが、今後は、店全体は暗くして、ピンポイントで大事なところだけ「X」のような蛍光灯を使って、きれいな色を出す方が節電にもなって良いと思う。
花屋の半分以上は店頭販売が中心だろうが、当店のように注文販売、通販の多い店も多い。大きな花屋は自前のスタジオを持って花の撮影をしているだろうが、ほとんどの店は店内で写真を撮っているので、当店と同じように苦心して撮影しているところがあるかもしれない。
| 病院 | |
| ヒアリング先の概要 |
開業医による医院。診療科は内科・小児科・アレルギー科・眼科。入院設備はない。
訪問診療、在宅診療を実施。健康診断、がん検診、生活習慣病検診など各検診を行っている。
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| 面談者 |
院長
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| 1.現在使っている蛍光灯 |
| 1)蛍光灯の使用状況 |
診察室(下図[A])は30㎡位の広さ。部屋の天井中央にスポットライトタイプのエミッション型LEDを約10灯設置している。
通路(下図[B])には40型昼光色蛍光灯(三波長ではない)を玄関ロビーから診察室まで約10本設置している。
この他、蛍光灯の手持ちライトを使って、患部を詳細に照らしてみることがある。
以前、視力検査台(下図[C])に高演色蛍光灯を1本使用していたが、現在は使用していない。
【診察室を上から見た照明配置図】

| 2)蛍光灯の選択理由 |
診察で患者の顔色や咽喉部の色をみて判断するために、明かりには気を使っている。明るさも大事だが、色温度によって見え方が違ってくるので、特に色温度に気を付けて照明を選んでいる。
LEDを使っている理由は二つある。第一は色温度を5000~6000Kで一定に保てることである。診察では見え方が常に一定していることが重要であり、LEDでは市販のもの、どれを使ってもほぼ一定の色温度が出るので見やすい。普通の白熱電球を使うと赤っぽく、やや暗くなって見にくい。
LEDを使う第二の理由はスポット的に照らせることである。明かりが広範囲に拡がると見にくいので、LED電球ではなく、エミッション型LEDを使い、診察する場所にスポット照射している。
一般の蛍光灯は専門的に診察する時には使わない。診察室に照明を設置する際に、高演色蛍光灯を検討したが、大きなサイズしかなく、設備の予算が合わなかったので使わなかった。皮膚科では高演色蛍光灯で診察用の特別なランプがあるが、かなり高価になり、現状ではLEDが最も使いやすい。
通路はデザインとコストで一般の40型蛍光灯を使用している。清潔感のある昼光色を選んでいる。
| 3)蛍光灯の交換・購入方法 |
照明はすべてインターネットで購入している。LEDは中国製で初期不良が多いが、国産は電球型ばかりなので、やむを得ず中国製を使っている。寿命については、ダイオードは良くても制御基板が熱で焼けて色がおかしくなってくる。1年半で10灯中1灯は悪くなり、危ないのですぐ交換している。1灯400~500円位である。
通路の40型蛍光灯は業務用を40本位のまとめ買いで購入している。三波長でない一番安いものを購入しており1本100円位である。1年半位で悪いのが出始め、2年に1回位、まとめて一斉に交換している。
| 4)蛍光灯の評価 |
LEDは色温度が一定で、なおかつ診察する場所をスポット照射ができるので、現状では最も良い。ただし、中国製で不良品が多いのが難点であり、品質の良いものが低価格でできると良い。
通路の蛍光灯は、同じ製品でも物によって色に差があるのが気になる。また、同時に使い始めても寿命にばらつきがある。いずれは寿命の長いLED蛍光灯にして交換の手間を減らしたいと思っている。
| 2.蛍光灯に求めること |
| 1)蛍光灯に求めること |
蛍光灯に求める順位は、①色調 ②価格 ③ガラス飛散防止機能
色調は、均一な明かりであることと、色温度が一定であることが重要である。色温度は、使い始めと使い終わりで違ってくると一番良くない。いつでも同じケルビン数を保っている安定性が大事。
寿命や省エネ性については、蛍光灯はLEDに対して構造的に限界があるので、今以上は求めることができないと思っている。
| 2)演色性への希望 |
通路の40型蛍光灯はいずれLEDにしたいと思っている。天井が高く高所交換の手間がかかるので、寿命の長いLEDにしたいと思っている。
| 3.高演色蛍光灯への関心 |
| 1)高演色蛍光灯の認知 |
高演色蛍光灯はよく知っている。以前は視力検査用に使っており、7年前に医院を建て替えた際には高演色蛍光灯も検討した。
視力検査用に使用したのは色が良く見えると思ったため。東急ハンズで購入して1本だけスポット的に使ったが、横からのスポットライトだったので、周囲の見え方と違和感があった。
建て替えた際には、診察室全体を高演色蛍光灯にしようと検討したが、設置費用が10万円以上高額になるため、自分で取り付けできるLEDを選択した。
| 2)高演色蛍光灯への関心 |
高演色蛍光灯は、色の機能的には良いと思うが、初期費用、ランニングコストを考えるとLEDになってしまう。
| 4.「X」の評価 |
| 1)「X」の評価 |
かなり色の違いがあり驚きを感じる。手を差し入れると、一般の三波長の方は肌の色が黄色っぽく、血色が悪く見える。「X」は見やすく、明るく、非常に良いと思う。見た感じではLEDの明かりに似ているが、「X」の方がはるかに色のムラが少ない気がする。
気になる点はチラつきとコストである。チラつきは、実際に天井に付ければ問題ないのかもしれないが、サンプルはボックスになっているためか、蛍光灯特有のチラつきが見られる。
蛍光灯を間接照明にするか、直接照明にするかで評価が変わるかもしれない。天井に設置して間接照明にする場合は、密閉か密閉に近い状態になるので、熱に対して問題がないのか少し気になる。
| 2)使用意向 |
色の見え方が良いので魅力を感じるが、LEDを使用しているので、診察室に蛍光灯を使用するには、設備を大きく替えなければいけないので簡単には替えられない。蛍光灯を使用している病院であれば、導入しやすいと思うが、通常の蛍光灯とはかなりの違いがあるので、混在して使うことはできないと思う。いずれにしても、「X」を導入するには、ある程度照明計画全体を見直さなければならないと思う。
直接照明として「X」が使えると良い。診察用に手持ちタイプの蛍光灯を使うことがあり、その蛍光灯に「X」が非常に適していると思う。価格が高くてもメディカル用では売れるのではないかと思う。ただし、その際は影が映らないように丸型のリングにして、なおかつ熱がこもらないようにしなければならない。
| 3)価格感 |
1本ごとの価格として考えた場合、通常1本1,000円とすると1,200円位が妥当と思う。ただし、当院ではロットで購入しており、40本まとめて、100円/本で購入している。「X」であれば、その10倍の価格、40本ロットで1,000円/本位が妥当な価格と思う。
| 5.要望・その他 |
クリニックでは照明の使い方も様々だが、ビルに入っているところでれば、施設全体に蛍光灯を使っているところが多いと思う。そのような施設では「X」を導入しやすいと思われる。
手持ちタイプの蛍光灯は皮膚科や小児科でよく使われている。メディカル用のものは良い製品ならば多少高くても売れるが、メディカル用で販売するためには、販売ルートを押さえることが必要と思う。
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<印刷会社>
印刷会社では、特に印刷物の色をチェックする作業では、明るさの基準があるなど、自然な光で見ることのできる高演色蛍光灯に対して、一定のニーズが感じられる。
しかしながら、高演色蛍光灯が必須というレベルではなく、今回調査した印刷会社では高演色蛍光灯を使っていながら、今後は三波長に切り替える意向を持っており、必ずしも印刷会社が「X」に需要があるとは言えない。
照明の明るさに関して、明る過ぎるとかえって見づらいという見解があり、従来の高演色蛍光灯に対する「X」の明るさは、特に優位点とはならなかった。
「X」のサンプルは高い評価を得た。従来の蛍光灯との違いが明瞭に感じられ、「本来は印刷室すべて「X」を使った方がよい」という評価であった。
「X」の価格は、三波長蛍光灯を1,000円/本とすると、1,500円/本を妥当と考える。コスト重視の上、三波長蛍光灯の価格が下がってきていることもあり、厳しいコスト感となっている。
「X」は高評価だが、作業効率を上げるなどの具体的なメリットを感じるまでには至らず、現状の三波長蛍光灯で業務上の支障がないことから、コストを優先する姿勢が強い。
「X」の印刷会社での販売では、特にコストが問題となる可能性が大きい。今回の印刷会社はチラシ印刷を主としており、カラー印刷をしているももの、顧客自体、色に対するこだわりが比較的薄いとされる。印刷会社の中でも、特に色のクオリティが求められる製品カタログやパンフレットを扱う印刷会社での需要が期待される。
<フラワーショップ>
フラワーショップでは、花を自然に見せたいという意識があり、「X」に対する潜在的なニーズが感じられる。しかし、今回調査した店舗では、店頭販売よりもインターネット通販などの注文販売の比重が高まっていることから、店頭できれいに見せる意識が以前に比べて薄くなっている。加えて、店頭ではお客さんが直に見ることができるので、特別な蛍光灯まで使わなくてもよいという意識があり、更に、現在使っている三波長蛍光灯で特に問題を感じていない。そのため、強いニーズにまではなっていない。
一方、店内での撮影時の照明には、現在一番気を使われている。花の撮影は販売に大きな影響を持つと考えられており、過剰に演出して写るより、実物が自然にそのまま写ることを第一に撮影している。特に赤や白の写りに問題を感じており、撮影時の照明として、「X」へのニーズが感じられる。
「X」のサンプルを見た評価は高い。店頭の花を差し入れ赤と白の花びらが鮮明に写ることに関して、高い評価を得、積極的な使用意向が持たれた。
価格について、2,800円/本であれば店内すべてを交換、3,600円/本でも撮影用と店内の一部は使用する意向がある。
フラワーショップでは花を自然に見せるということに共感する店舗は多いと予想される。しかし、店内の陳列照明については現在の蛍光灯で不満や問題を持つレベルではないことが、需要に結びつける上でのハードルとなる。今回の調査対象では店内での写真撮影での店舗の苦心がみられ、自然に写しだす解決策として「X」に対する強いニーズが感じられた。写真撮影や店内の一部のエリアでの使用を切り口として販売することも有効と考えられる。
<病院>
今回調査した施設は小児科、眼科等を診療する医院であり、診察室では患者、患部の診断のため、照明の色温度に注意するなど、意識的に考えられている。色温度や高演色蛍光灯などの知識があり、病院は照明に対する関心が高い「X」の有望な需要層となる可能性が感じられる。
診察室の照明では、均一な明かりで、色温度が一定であることが最も重要とされる。今回の医院ではLEDが使用されていたが、設置時には高演色性蛍光灯も検討された。器具の設置コストから選ばれなかったが、潜在的なニーズは感じられる。
「X」のサンプルを見た評価は高い。従来の蛍光灯に比べて「X」は見やすく、明るく、LEDと比べても色のムラがはるかに少なく非常に良いと評価された。その一方、マイナス面として、蛍光灯のチラつきが気になると指摘された。
価格について、今回の医院ではインターネット通販によるロット購入をしており、蛍光灯に関しては最も低価格のものを選び、非常に低価格(100円/本)で購入している。「X」の価格は三波長蛍光灯を1,000円/本とすると、1,200円/本と、厳しいコスト感となっている。
病院では、診察での明かりに配慮されており、自然光に近く均一に見える「X」の受容性は高いものと思われる。
現在は、診察室に蛍光灯を使用している施設、ビルにテナントで入っている施設などが有望と思われるが、間接照明としての使用だけでなく、スタンド型や手持ち型など医療用の直接照明としての可能性も感じられる。ただし、蛍光灯の形状を丸型リングにするなどハード面での改良が必要となる。
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「X」の商品評価は非常に高い。商品サンプルを活用した販売活動が特に有効である。
サンプルをみた評価では、「X」と従来型蛍光灯との違いが明らかであり、各業種とも「X」は極めて高い評価を得た。販売にあたっては商品サンプルを使って実物をみせることが第一となる。
販売には明確なメリット訴求が必要。
「X」の評価は高いものの、各業種とも、現状使っている照明に特別不満を感じていない。そのため、「X」の販売にあたっては従来型蛍光灯との違いや「X」を使うことのメリット(「クオリティの高い印刷ができる」「花の写真映りがよくなる」など)を明確に訴求する必要がある。
フラワーショップ、病院は有望なターゲットとなる。印刷会社はコスト面で厳しい評価も。
フラワーショップでは店内の花の撮影用に、病院では診察時の直接照明として強い使用意向があり、高い受容性が感じられる。一方、印刷会社は「X」を導入するメリットとコストについて最も懐疑的という結果であった。ただし、色のクオリティが求められるカタログ、パンフレット(中でもアパレル関係などの印刷)などの印刷部門では受容性が高いものと思われる。

